いよいよ平成が終わりますね。
昨年の秋あたりから巷で大流行りなのが「平成最後の〇〇」。
今週は私も
”Aujourd’hui, c’est le dernier cours de Heisei.” (今日は平成最後のレッスンです)
などと言いながらレッスンをしております。
le dernier と言われると、なんだかムズムズしてしまうのが人の la psychologie (心理) でしょうか。
そんな訳でもう一つ、le dernier blog de Heisei (平成最後のブログ) を書かせて頂きます。
さて、「最後」は フランス語で dernier ですが、 この語は形容詞なので、男性名詞につけば dernier, 女性名詞につけば dernière, 複数形にはそれぞれ -s がつく、というように形が変化します。
例えば
「平成最後の春」は le dernier printemps de Heisei ですが、
「平成最後の週」は la dernière semaine de Heisei,
「平成最後の宿題」は les derniers devoirs de Heisei,
そして「平成最後の夏休み」は les dernières vacances d’été de Heisei,
のように、それぞれ名詞の性と数に一致させます。
そしてさらに、この語は位置によって意味が変わるので注意が必要です。
例えば、先ほどの
le dernier printemps を名詞と順番を逆にして le printemps dernier にすると「去年の春」、 同様に、la dernière semaine を la semaine dernière にすると、「先週」という意味になってしまいます。
つまり、この dernier という形容詞は、名詞の前につけると「最後の」ですが、名詞の後に来ると、「すぐ前の」という意味になるのです。前者の反対語は premier なのに対し、後者の反対語は prochain という対応だと思えばわかりやすいでしょうか。
例えばこんな感じです。
la dernière semaine (最後の週) ↔︎ la première semaine (最初の週)
la semaine dernière (先週) ↔︎ la semaine prochaine (来週)
そんな訳で、例えば「去年息子は小学校6年生 (最終学年) だった 」は
“ L’année dernière, mon fils était en dernière année de l’école primaire.” となります。
ややこしいですね。
さてさて、それではこの辺で、le dernier blog de Heisei を終えたいと思います。
le premier blog de Reiwa もお楽しみに!
エフィ・フランス語教室代表の Kyoko です。 日常生活の中のちょっとした単語や表現を 楽しいエピソードを交えて紹介します 
un incendie
Notre Dame est en feu ! (ノートルダムが燃えています!)
月曜日、パリの la cathédrale de Notre-Dame (ノートルダム大聖堂) で大きな un incendie (火災) が起きました。夜を徹する消火活動の末、ようやく火曜の朝に鎮火されましたが、un bâtiment saint (神聖な建築物) であるだけでなく、un symbole de Paris (パリのシンボル) , un symbole de la France (フランスのシンボル) であり、850年の歴史を誇る、それ自体かけがえのない une œuvre d’art (美術作品) であるこの la cathédrale がここまでの un dégât (被害) を受けたことに、les Parisiens, les Parisiennes (パリ市民) のみならず、多くのフランス人、そして世界中の人々がショックを受けていることと思います。
もちろん、私自身何度か足を運んだ場所なので、les flammes (炎) が上がる映像に目を疑ったと同時に、大きな衝撃を受けましたが、死傷者が出なかったこと、la structure (構造部分) は倒壊を免れたこと、les trésors (宝物) は無事に安全な場所に運び出されたことに少しホッとしました。ちなみに、les trésors の中には、la sainte Couronne (イエス・キリストが十字架にかけられた際に被っていたとされるいばらの冠), la tunique de saint Louis (ルイ9世がこのいばらの冠をパリに持ち帰った際に着ていたとされる上着) , un morceau de la Croix (キリストがかけられた十字架の一部) や un clou de la Passion (キリストが十字架にはりつけにされた際に使用された釘) などが含まれるそうです。 一体どんな物なのか、これもちょっと、気になりますね。
Le président Emmanuel Macron (エマニュエル・マクロン大統領) は ”Nous rebâtirons la cathédrale Notre-Dame plus belle encore.” (我々はノートル・ダム大聖堂を、さらに美しく再建する) 、”d’ici cinq années” (5年以内に)、 と話しており、すでに des fortunes françaises 仏富豪や企業、行政機関が相次いで支援を表明し、les dons 寄付金の総額はおよそ7億ユーロ(約880億円)に達しているとのこと。こうしてこのブログを更新している間にも世界中から les dons が集まっていることでしょう。
ただ、これらの企業には des réductions d’impôts de 60 % (60%の減税) という優遇措置があるそうで、それに対しての批判も噴出しています。富の不平等と低所得者層の窮状に注目が集まるフランスでは、その一部が貧困層支援に使われるべきではないかとの声が上がっているようで、その批判を受けて、税額控除の権利を放棄すると表明する企業も出てきています。 個人的には、こんなに短期間でこれほどの巨額の資金が集まったことに、この la Notre-Dame が人々にとっていかに大切な存在であるかがうかがえ、単純に感動し、分裂気味のフランス社会が再び la solidarité (連帯感) を持つきっかけになってくれたらいいなと思っていたのですが、なかなか難しいですね。
また、5年というのは難しく、数十年はかかる、との専門家からの指摘もあるようですが、le premier ministre (首相) の Édouard Philippe は17日、la flèche qui s’est effondrée (崩壊した尖塔) の再建用デザインを世界中の建築家から公募する計画を発表しました。 巨額の富がどのように使われるのか、la reconstruction (再建) には何年かかるのか、そしてどんなデザインになるのかわかりませんが、とにかく首を長くして待ちたいと思います。
月曜日、パリの la cathédrale de Notre-Dame (ノートルダム大聖堂) で大きな un incendie (火災) が起きました。夜を徹する消火活動の末、ようやく火曜の朝に鎮火されましたが、un bâtiment saint (神聖な建築物) であるだけでなく、un symbole de Paris (パリのシンボル) , un symbole de la France (フランスのシンボル) であり、850年の歴史を誇る、それ自体かけがえのない une œuvre d’art (美術作品) であるこの la cathédrale がここまでの un dégât (被害) を受けたことに、les Parisiens, les Parisiennes (パリ市民) のみならず、多くのフランス人、そして世界中の人々がショックを受けていることと思います。
もちろん、私自身何度か足を運んだ場所なので、les flammes (炎) が上がる映像に目を疑ったと同時に、大きな衝撃を受けましたが、死傷者が出なかったこと、la structure (構造部分) は倒壊を免れたこと、les trésors (宝物) は無事に安全な場所に運び出されたことに少しホッとしました。ちなみに、les trésors の中には、la sainte Couronne (イエス・キリストが十字架にかけられた際に被っていたとされるいばらの冠), la tunique de saint Louis (ルイ9世がこのいばらの冠をパリに持ち帰った際に着ていたとされる上着) , un morceau de la Croix (キリストがかけられた十字架の一部) や un clou de la Passion (キリストが十字架にはりつけにされた際に使用された釘) などが含まれるそうです。 一体どんな物なのか、これもちょっと、気になりますね。
Le président Emmanuel Macron (エマニュエル・マクロン大統領) は ”Nous rebâtirons la cathédrale Notre-Dame plus belle encore.” (我々はノートル・ダム大聖堂を、さらに美しく再建する) 、”d’ici cinq années” (5年以内に)、 と話しており、すでに des fortunes françaises 仏富豪や企業、行政機関が相次いで支援を表明し、les dons 寄付金の総額はおよそ7億ユーロ(約880億円)に達しているとのこと。こうしてこのブログを更新している間にも世界中から les dons が集まっていることでしょう。
ただ、これらの企業には des réductions d’impôts de 60 % (60%の減税) という優遇措置があるそうで、それに対しての批判も噴出しています。富の不平等と低所得者層の窮状に注目が集まるフランスでは、その一部が貧困層支援に使われるべきではないかとの声が上がっているようで、その批判を受けて、税額控除の権利を放棄すると表明する企業も出てきています。 個人的には、こんなに短期間でこれほどの巨額の資金が集まったことに、この la Notre-Dame が人々にとっていかに大切な存在であるかがうかがえ、単純に感動し、分裂気味のフランス社会が再び la solidarité (連帯感) を持つきっかけになってくれたらいいなと思っていたのですが、なかなか難しいですね。
また、5年というのは難しく、数十年はかかる、との専門家からの指摘もあるようですが、le premier ministre (首相) の Édouard Philippe は17日、la flèche qui s’est effondrée (崩壊した尖塔) の再建用デザインを世界中の建築家から公募する計画を発表しました。 巨額の富がどのように使われるのか、la reconstruction (再建) には何年かかるのか、そしてどんなデザインになるのかわかりませんが、とにかく首を長くして待ちたいと思います。
la nouvelle ère
いよいよ le nom de la nouvelle ère impériale (新しい元号) が発表されましたね。
それぞれフランス語にすると、
「令」: «agréable» ou «ordre»
「和」: «harmonie» ou «paix»
といったところでしょうか。
『厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望と共にそれぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい。』
と、le premier ministre Abé (安倍総理大臣) が le conférence de presse (記者会見) で話していました。
" Le printemps vient après l'hiver sévère." (厳しい冬の後に、春は来る)
確かにそうですね。
ここ数日寒い日が続きますが、皆さまの元に素敵な春が訪れること、そして、新しい時代が l'espoir (希望) に満ちたものであることを祈ります。
確かにそうですね。
ここ数日寒い日が続きますが、皆さまの元に素敵な春が訪れること、そして、新しい時代が l'espoir (希望) に満ちたものであることを祈ります。
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