mouchoir


秋はイベント満載で、あっという間に11月になってしまいました。
そして一昨日は次男の l’excursion (遠足)。行き先は l’acquarium (水族館)、1年生になって初めての l’excursion で、やはり楽しみだったのでしょうね、夜私が家に帰ったら、すでに son sac à dos (リュック) に ses affaires (荷物) を用意していました。

でも、la poche extérieure (外側のポケット) がやけにパンパンなので、何が入っているのだろうと開けてみると、何と、une boîte de kleenex (ティッシュの箱) が丸ごと入っていました。確かにしおりの「持ち物」のところには「ティッシュ」と書いてあるけれど、enrhumé (風邪を引いている) わけでも、allérgique aux pollens (花粉症) でもないし・・・。すぐに un paquet de mouchoirs (ポケットティッシュを1パック) 出してやりました。

さて、ティッシュのことは、les kleenex もしくは les mouchoirs と言い、前者は登録商標ですが、メーカーに関わらず、一般的な語として使われています。そして le mouchoir というのは、moucher (洟をかむ) という動詞から来ている言葉で、 元々ハンカチを指します。なので、ティッシュのことは、布製のハンカチと区別するために、des mouchoirs de papier (papier : 紙) ということもあります。


日本では、à la sortie d’une gare (駅の出入口) などで des mouchoirs を配っていますが、フランスではそのような光景は全く見られません。日本では、la tombola (福引) の le lot de consolation (残念賞) でもよくもらえるので、フランスに着いたばかりの頃は「ティッシュを買わなくてはならないなんて!」と少々ショックでしたが、厚手でしっかりしていて、開封口がシール式になっていたり、デザインがオシャレなものなんかもあるので、original (ちょっと変わった) お土産としても面白いかもしれません。皆さんも、次のご旅行の際には、日本からは le minimum (最小限) しか持って行かず、現地調達されてみてはいかがでしょう?

pictogramme


大興奮のうちに終わった les Jeux Olympiques (オリンンピック), ちょうどエフィの les vacances d’été (夏休み) と日程が重なったので、les devoirs (宿題) や le manque de sommeil (寝不足) の心配もなく en direct (生中継)  でご覧になっていた方も多いのではないでしょうか。

今回は les médailles (メダル) の数も当初の期待以上で、普段あまり日本では注目されていない競技が脚光を浴びたり、en équipe (団体戦) で、日本人のチームプレーの素晴らしさが賞賛されたりして、見所満載でした。
そして la cérémonie de clôture (閉会式) での、安倍マリオの登場!世界中がビックリしたことでしょう。和服姿の小池新知事へ le passage du drapeau (旗の引き継ぎ) もされ、いよいよ次は東京!という空気になってきましたね。

東京での開催は2回目ということで、1964年の les Jeux Olympiques のことが何かと引き合いに出され、まだ生まれていなかった頃の日本に思いを馳せます。当時フランス選手団は自前でフランス料理の調理人をフランス本国から連れてきたらしい、なんてトリビアも耳に入ってきますが、東海道新幹線の開業や、計測技術や記録の配信技術の目覚ましい向上で、世界に日本の技術力を知らしめた、なんていう話を聞くと、les Jeux Olympiques のために、いかにこの国が一丸となって発展を遂げたか、いかに多くのものをもたらしたか、ということを改めて認識させられます。

そして特筆すべきは、やはり les pictogrammes の登場でしょう。ご存知の方も多いと思いますが、文字の代わりに絵文字を使った案内表記のことで、この les Jeux Olympiques de Tokyo の時に編み出され、その後世界中に広がりました。どこの国に行っても、棒立ちの青い男性とスカート姿の赤い女性が貼ってあったら、そこは les toilettes (トイレ) だと分かりますよね。日本人の発想、素晴らしいです!

しかも、このプロジェクトに携わったデザイナー全員が「このようなデザインは社会に還元すべき」という考えから、全ての le droit (権利) を放棄したおかげで、 これらの les pictogrammes がここまで広く世界中に普及したことは間違いありません。本当に、素晴らしいです!!

競技場や公共施設の案内だけでなく、les disciplines (競技種目) を pictogramme で表したのも、この les Jeux Olympiques de Tokyo が始まりとか。その後、それぞれの le pays hôte (開催国) で工夫を加えられ、今に続いているそうです。

さて、今回の Rio 大会では、le rugby à sept (7人制ラグビー) の会場で、大会関係者のブラジル人女性がブラジル代表の女子選手に demander le mariage en public (公開プロポーズした) ことも話題となりましたが、性的少数者(LGBT)の参加者数が過去最高となったとも報じられています。その数は2012年のロンドン五輪を超えたらしいので、東京ではさらに増えることが想像できます。
それを受け、競技場や le village olympique (選手村) などには les personnes transgendres (トランスジェンダー) 用の les toilettes も用意することを検討しているとか。les États-Unis (アメリカ) など、すでに採用している国もあり、男女が moitié-moitié (半分半分) になったものや、人の中が l’arc-en-ciel (虹) みたいになった pictogramme もあるようですが、2020年大会では、カッコいい pictogramme がお目見えするといいですね。

l’entraînement

「いよいよ夏本番!」
と、言われ始めた頃からなんだか涼しくなり、比較的過ごしやすい日々が続いていますね。
今年は記録的な une canicule (猛暑) になると言われていただけに、少し拍子抜けです。  
これからが「本番」だったら、今のこの暑さはなんだろう、こんなに本気で練習しなくたっていいのにな、と先日までは思っていましたが、練習で力を使い果たしてしまったかのようですね。

さて、フランス語で「練習」は、どんな言い方をするのでしょうか。

まず、le sport (スポーツ) の場合には、l’entraînement と言い、動詞は s’entraîner です。
例えば、「週末サッカーの練習があるんだ」と言いたい時は、
“J’ai un entraînement de foot ce week-end.” 
もしくは
 “Je m’entraîne au foot ce week-end.” となります。後ろに à +動詞の不定詞をつけて、
“Je m’entraîne à nager.” (泳ぐ練習をする) という使い方もあります。 

元々 entraîner は、物や人を引きずって行く、運ぶ 、導く、という意味があり、そこから広がって「訓練する、トレーニングする」という意味になっています。それの代名動詞の形で、「自分自身を訓練する」ことになる訳ですね。ちなみに、コーチ、トレーナーのことは、entraîneur と言います。

それに対して、le théâtre (演劇) などの場合には、la répétition と言い、動詞は répéter となります。la leçon de français (フランス語のレッスン) 中にもよくやる、répéter, つまり繰り返すことですね。son rôle (自分の役) についてだけでなく、son discours (講演) や la danse (ダンス) の稽古のこともこう言います。

いよいよ ce week-end に迫った l’élection du gouverneur de Tokyo (東京都知事選) の les candidats (候補者) の皆さんも、きっと répéter son discours をなさったことでしょう。私は横浜市民なので、le droit de vote (選挙権) はありませんが、この l’élection, 大変興味深く見守っております。 


 一昨年 は le typhon (台風) のせいで、去年は家族の事情で annulé (キャンセル) になってしまった槍ヶ岳登山に、cet été (今夏) こそチャレンジする予定です。先日 les chaussures (靴) を新調したこともあり、l’entraînement をしようと、le week-end に神奈川北西部の丹沢に日帰りで行ってきましたらば、見事に全身激しい les courbatures (筋肉痛) に襲われ、げんなりしています。

le Soleil (お日様) もこんな感じで、本番前の l’entraînement で力尽きてしまったのでしょうか。このまま、このくらいの暑さが続くことを願いつつ、自分の普段の生活の l’entraînement 不足を今更ながら悔やんでおります。

cartes de jeu

aux États-Unis (アメリカでは) いよいよ l’élection présidentielle (大統領選) が大詰めを迎え、日本でもトランプ氏の名前を聞かない日はないくらいですが、春に小学生になった我が家の次男も、トランプで一人遊びをするようになりました。

えっ?Ça n’a rien à voir ? (関係ない?)
はい、そうですね。

ちなみにカードゲームの方の「トランプ」は、フランス語では les cartes de jeu もしくは les cartes à jouer、直訳すると、「ゲームのためのカード」という言い方をします。
さて、次男が遊んでいるのをちょっと聞いていると、

「あ、チクチクの8あった」
「ブロッコリーの王様!」

などと言っております。

どうやら、チクチクはスペードのこと、クローバーはブロッコリー (brocoli) と呼んでいる様子。確かにうまく捉えているし、何とも可愛いので、今のところ敢えて直さずに放っておこうと思います。そのうち des  copains (友達) と遊びながら覚えるでしょう。

ところで、それぞれのマークはフランス語でなんと言うのでしょうか。

♡ cœur ;ハートもしくは心臓
♤ pique ;槍
♢ carreau ;小さな正方形、碁盤目、タイル
♧ trèfle ;クローバー、シロツメクサ

つまり、「チクチクの8」は “ huit de pique ” となります。

では、絵札の方はどうでしょう?

キングはそのまま王様を表す roi, クイーンは貴婦人、女王を表す dame, ジャックは従者、侍者を指す valet と言い、「ブロッコリーの王様」は “ roi de trèfle ” となります。ちなみに、カードには、それぞれ、K → R, Q → D, J → V と書いてあります。  
  
また、A;エースのことは as と言うのですが、カードには通常 A ではなく1の数字が書かれています。


デザインも、légendaire (伝説の) もしくは実在の les personnages (人物) をモデルにしたものがあったり、色使いも original (独特) なものもあるので、le prochain voyage en France (次のフランス旅行) の un souvenir (お土産) に、les cartes de jeu というのも面白いかもしれませんね。

casque

この度の熊本地震により、お亡くなりになった方々に謹んでお悔やみ申し上げますと共に、被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

横浜市の l’école primaire (小学校) では、入学の際に家庭で揃える物の1つに、防災頭巾がありましたが、東日本大震災後に見直しがあったのか、l’année dernière (去年) から「タタメット」なるものが新入学児に支給されることになりました。

この春ピカピカの一年生になった我が家の次男の「入学のしおり」に記載のあったこの「タタメット」、名前から、pliable (たためる:plier : たたむ + -able : 〜できる) un casque (ヘルメット) なんだろうと、想像はしてましたが、どんなものだろうと楽しみにしておりました。

そしていよいよ家に持って帰ってきた日。

à première vue (パッと見は) とても compact (コンパクト)。確かに畳んである様子。
可愛いイラストと、大きなひらがなで書かれた le mode d’emploi (使用方法) を見ながら、次男がかぶってみました。小さな手で一生懸命開いて、頭に冠って、au menton (あご) でパチッと留め金を attacher (留める)まで、軽く3分はかかってしまいました。

「こんな呑気なことしてらんないよねえ、もしもの時はさあ。」と次男。

思わず2人で大笑いしてしまいました。6歳児をしてこう言わしめるタタメット、大丈夫なのか?


よく見ると、le mode d’emploi と一緒に、学校からのお手紙があり、何度も家で練習をしてきて下さい、とのこと。 un chronomètre (ストップウォッチ) と一緒に、何度も練習をした結果、なんと en 30 secondes (30秒で) できるようになりました。これで「もしもの時」も何とかなるかと思いますが、そんな日が来ないことを、心から祈ります。

avril

このブログを少々 une pause (休憩) をしているうちに、あっという間に avril (4月) 、cerisier en fleur (桜の花)も満開を過ぎ、すっかり葉桜になってしまいました。 

avril と言えば、フランスにはこんな諺があります。

 En avril, ne te découvre pas d’un fil. En mai, fais ce qu’il te plaît.
 「4月には、糸1本たりとも脱ぐべからず。5月には好きなようにせよ。」

 le printemps (春) は la température (気温) の変化が激しいのは日本もフランスも同じ。暖かな陽射しが降り注いだかと思えば、その直後に du vent frais (冷たい風) が吹いて震え上がったり、la météo (天気予報) を信じて薄着をしてきたら、夜の帰り道は寒くて大後悔、なんてこともありますよね。

 さて、この諺の中の、“ te découvre ” の部分ですが、これは se découvrir という、衣類や帽子を脱ぐという意味の動詞です。命令形なので se が tu (君) に対応する te になり、それの否定形なので、ne と pas で挟んである訳ですね。
 fil は糸のこと。数えられないもの扱いなので、通常は部分冠詞 du と共に使うことが多いですが、ここでは、「糸1本たりとも」という訳で、un fil となっています。

 frileuse (寒がり) の私は、un fil どころか、なかなか les vêtements d’hiver (冬物の衣類) が手放せません。特に le matin et le soir (朝晩) はまだまだ肌寒い日が多いので、皆さんも、薄着はせずに、des accessoires (小物) などで寒さ対策をしてお過ごし下さいませ。 le mois de mai が待ち遠しいですね。
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