à vélo


le pollen (花粉) の季節も終わり、春の空気があんまり気持ちがいいので、なんと、先週から自転車通勤をしています。エフィと la maison (家) と la crèche (保育園) の間を走り回っている毎日ですが、le sport (スポーツ) をする時間はなかなか取れず、肩こりや冷えなどの慢性的な体調不良に悩まされていました。自宅からエフィまでは20分足らず。le sport と le transport (交通機関) を兼ねて、交通費の節約、気分転換にもなり、一日の終わりの la bière (ビール) も益々おいしく、爽快な毎日です。
さて、新たに私の足となった mon vélo (私の自転車) ですが、10年以上前に mon mari (ダンナ) が le cadeau d’anniversaire (誕生日プレゼント) として贈ってくれたものです。実は、数年前にパンクしたことをきっかけに乗らなくなり、だんだん la selle (サドル) も les pneus (タイヤ) もぼろぼろになっていき、la chaîne (チェーン) も rouillée (さびついて)、粗大ゴミ以外の何物でもない様子になっていました。
でも、本当はとても気に入っていて、当時は通勤やちょっとした遠出にも使っていた愛着のある1台。先月東急ハンズに行ったついでに自転車コーナーに行って、la réparation (修理) が可能なものかどうか、試しに聞いてみました。すると、修理代はだいたいの目安で、放置年数x1万円とのこと。5年放って置いたので5万円、この辺のが買えてしまうのかと、陳列してある カッコイイ les vélos につい目が行ってしまう私。でも、基本的には修理は可能ということで、家に帰って mon mari に相談したら、« Balance-le. Tu reprendras un nouveau bien joli. » (捨てちゃいな。カッコイイ新しいのを買えば。) とあっさり。
とは言いつつも、どうやら彼の un bricoleur (大工仕事が好きな人、工作・修繕が好きな人) 魂に火がついたらしく、しばらく経ったよく晴れた休日、朝から mon vélo をいじり始め、ホームセンターやらハンズやら自転車屋さんやらをあちこちと回り、une selle,  des pneus,  une chambre air (チューブ) を取り替えて、la chaîne には de l’huile (オイル) を垂らしながら根気よくほぐして、ついにまた乗れるようにしてくれました。
 特に l’électroménager (家電) などは、ちょっと壊れると修理する方が高く付き、お店でも「買った方が安いですよ」なんて言われてしまう、なんでも使い捨てのこのご時世。でも最近は「エコ家電」に買い替えた方が環境にいいのだとかなんとか言われて、何がいいのか正直言ってわからなくなることも。でも、子ども達には「もったいない」という大切な感覚が身につくよう日頃から気をつけるようにしています。今回は、最近工作が大好きな長男トマ(5歳) が興味津々で papa の横に張り付き、la réparation (修理) の一部始終を見ていました。どんな言葉で説明するより、彼の心に響く何かがあったような気がします。

les cerisiers en fleurs


先日、子ども達を la crèche (保育園) に迎えに行ったら、園庭からうぐいすの鳴き声が聞こえてきました。春真っ盛りですね。
この時期、授業で « Qu’est-ce que vous avez fait ce week-end ?» (週末何をしましたか?) という la question (質問) をすると、必ず出て来るのが « J’ai fait お花見... comment dit-on 花見 en français? » (私は『お花見』をしました。『お花見』はフランス語でどう言うのですか?) という la réponse (返事) です。もちろん、フランスには『お花見』という la coutume (風習) はないので、そのものズバリを表す単語はありません。
でも、日本では高級果物の des cerises (さくらんぼ) も、フランスでは le jardin (庭) にたわわに実る、日本の柿のような存在。つまり des cerisiers (桜/桜桃の木) は結構たくさんあります。我々日本人が愛でるソメイヨシノとは種類が違うので、花の様子は少々違いますが、la saison de la floraison (開花の季節) にはパッと le jardin が白くなり、なかなか美しいものです。そんな訳で『お花見』を訳すとすると、« voir les cerisiers en fleurs » (花が咲いている桜の木を見る)となり、例えば「公園でお花見をしました」は «Je suis allé(e) au parc pour voir les cerisiers en fleurs.» となります。

フランスに住んでいた頃、ちょうど les cerisiers の季節に Paris に行く機会があり、le jardin des plantes (植物園) で満開の les cerisiers en fleurs を見ることができ、un sandwich (サンドイッチ) を頬張りながら、しばし la nostalgie (ノスタルジー) に浸ったのをよく覚えております。フランスでの留学を終えた後、北アフリカの la Tunisie (テュニジア) にしばらく住んでいたのですが、les cerisiers はもちろんなく、よく似た les amandiers (アーモンドの木) の les fleurs を見て日本を懐かしく想い出しておりました。でも、やはり日本で見るles cerisiers en fleurs が一番ですね。

amandier en fleurs
昨年はフランスで避難生活をしていたため見逃してしまった les cerisiers en fleurs, 今年は次男のルカ (2歳) がちょうどタイミング悪く les oreillons (おたふく風邪) に罹ってしまい、やはり横目で見るだけで終わってしまいました。今日ようやく登園許可書をもらえたのですが、chez le pédiatre (小児科) から帰ってくる道すがら、つい先日まで満開の桜が見事だった近所の le parc (公園) が des pétales (花びら) で真っ白になっているのを « la neige (雪) ? » と不思議そうに眺めておりました。来年こそは家族揃って元気にお花見をしたいものです。 

le poisson d’avril


le premier avril (4月1日) 、NHKが「全ての民放が合併して国営放送になる」という une blague (冗談) を twitter で発表して大ひんしゅくを買い、すぐに書き込みを削除したという騒ぎがあったそうですが、フランスでもこの日は au foyer (家庭) や au travail (職場), entre amis (友人同士) はもちろん、à la télé (テレビ) や à la radio (ラジオ) でも、もっともらしい un mensonge (うそ) が流れて、国中大騒ぎになったりします。

今年は5年に一度の la présidentielle (大統領選挙) が au mois-ci (今月) 行われるということもあり、« Pour voter, il va falloir payer. » (投票をするためには、お金を払わなければならなくなる) という une nouvelle (ニュース) がネットで流れ、« lire la suite de l’article »(記事の続きを読む) をクリックすると、un poisson (魚) の la photo (写真) が出てくる、という仕掛けになっていました。

さて、なぜ le poisson なのでしょう?フランスでは、le 1er avril には、les enfants (子ども達) が le dos (背中) に de faux poissons (うその魚, 通常は en papier ; 紙の) をこっそり貼り、貼られた人が気がつくと、« Poisson d’avril ! » と言う la coutume (習慣) があります。

この、なんてことのない une farce (いたずら) が les enfants は大好きで、今年はちょうど dimanche (日曜) だったので、我が家でもトマが papa と一緒に de petits poissons を大量に作り、la cuisine (台所) で le dîner (夕飯) の支度をする母の le dos にぺたぺたと貼りにきました。まだ5歳のやることですから、discrètement (こっそりと) という訳にいかず、こちらは気がつかない振りをして、ほどほどのタイミングでびっくりする、という気遣いが必要です。でも、何度もやっているうちに要領を得たようで、いつの間にか papa の le dos にも可愛い des poissons が数匹ぶら下がっていました。

des mensonges だと思いたくなるような des informations (ニュース) が連日のように流れており、どこからか誰かが « Poisson d’avril ! » と言ってくれるのを期待してしまいます。フランスも日本も、そして世界中の国々が、より良い平和な社会になるといいですね。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...