la raie :エイ


エフィが入っているビルの横には、帷子川という une rivière (川) が流れています。あまりきれいとは言えませんが、かなり大きな des carpes(コイ)などが元気よく泳いでいるのが見えるので、les toilettes (お手洗い) や le brossage des dents (歯磨き) に立った時に la fenêtre (窓) から la rivière を眺めるのが好きです。海が近いため、les poissons d’eau douce (淡水魚 ; douce は doux (甘い、温暖な) の女性形、l’eau (水) douce で「甘い水」ではなく「淡水」という意味になります。ちなみに「海水魚」は les poissons de mer(海) といいます) だけではなく les méduses(クラゲ)がぷよぷよと漂っていたりするので、実は doux というよりも結構 salé (塩味) なのでしょう。その証拠になんと先日、une raie (エイ) が泳いでいるところに遭遇。しかも、海とは逆方向にぐんぐん進んで行ってしまいました。途中で味の違いに気がついて demi-tour (Uターン) するのでしょうか。そんなことが気になり、毎日つい、廊下でサボってしまいます。

la barre:鉄棒


我が家のすぐ近くには大きな un parc (公園) があり、休日にはよく家族で出掛けます。この海の日の le grand week-end (連休) も、おにぎりとお茶を持って à l’ombre (日陰) に une bâche (シート) を敷いて un pique-nique (ピクニック) をしたら、気持ちがよかったです。

食べた後はもちろん le toboggan (滑り台) などの de grands jouets (大型遊具) で遊ぶのですが、昨日ふとトマが、 « Il n’y a pas de barre dans ce parc, mais il y en a à la crèche. » (この公園には鉄棒がないね。保育園にはあるけど)と言いました。
鉄棒は une barre と言います。du vin (ワイン) や de la bière (ビール) を飲むのは un bar で、発音は同じですが、性もスペルも違うので混同しないように気をつけましょう。

さて、息子がもう une barre で遊ぶ年頃になったかと感心した母が「保育園の鉄棒でどんなことするの?」と尋ねたところ、返事は「ブタの焼き鳥」。あまりに inattendu (予想外の) 答えにたじろぎながら「そ、それは、どんな風にするの??」と聞いたら、 « On fait comme ça. » (こんな風にするんだよ) と両手両足で une barre にぶら下がる真似をしてくれました。
「あ〜、ブタの丸焼き?」「そうそう、それ」。

生まれてこの方2回しか逆上がりができたことのない母(しかもそのうちの1回は小学校2年生の時の鉄棒のテストの時という勝負強さ!)の息子が4歳半で前周りだの逆上がりだのができるわけがないと納得しつつ、トマの丸焼きを想像して目尻を下げる母でした。

le feu d’artifice :花火


今週の木曜日は 7月14日でした。日本では「パリ祭」の名で知られていますが、 フランスでは単に «le quatorze juillet» (7月14日)と呼ばれる Fête Nationale (国祭日) です。映画『QUATORZE JUILLET』(1933年 監督 René Clair (ルネ・クレール) に「巴里祭」という邦題が付けられたことから、日本ではこの名称が定着したようですが、確かに「7月14日」というタイトルでは映画は当たらなかったでしょうね。 le 14 juillet の前夜にはパリだけでなくフランス各地で un feu d’artifice (花火) や un bal (ダンスパーティー) が行われます。フランスの夏は夜9時を回っても空が明るいので、一体いつ花火を上げるのだろうかと思っていたら、今年のパリの開始時刻は 22:30 のようでした。良い子は寝る時間ですね。フランスでは日本のような手持ち花火を見かけませんが、暗くなるのが遅いから子どもの遊びとして一般的ではないのでしょう。à la place (その代わり)と言ってはなんですが、特に les adolescents (青少年) は昼間っから le pétard (爆竹) をパンパン鳴らして大人や les chiens (犬) を嫌がらせています。 今年のパリの le bouquet final (フィナーレ, 最後に打ち上げる大花火)の映像を添付します。同じ花火でも、お国柄が出ますね。「たまや〜」というより、 «Bravo!» という感じです。

des boutons:吹き出物


暑くなってくると、 les enfants en bas âge(幼児)は des boutons de transpiration (あせも:des boutons は「吹き出物」、transpiraion は「汗」)やら l'impetigo(とびひ)やらというトラブルとの戦いで、dermathologue(皮膚科医)にお世話になる機会が増えてきます。

今年は暑くなるのが早かったので、ルカは mi-juin (6月半ば)からすでに des boutons de transpiration だらけになっています。そして先日、脇腹や腕の内側にぽちぽちができているのを発見。家にある育児書やネットで調べ、保育園でも聞いてみたら、その正体はどうやら「水いぼ」。

オヤジの足にでもできそうなネーミングですが、実は乳幼児特有のウイルス性皮膚疾患で、水泡が破けるとその中の le virus が飛び散り、どんどん増えていくという恐ろしいイボ。しかも、la pommade(塗り薬)や les médicaments(飲み薬)などはなく、la pincette(ピンセット)でイボを1つ1つつまんで取り除くという、およそ21世紀の日本とは思えないような le traitement(治療法)が一般的とのこと。

もちろん相当痛いらしく、ネット上でも、泣きわめく子どもを押させつけて大変だったとか、そんな話ばかり。とは言っても、どんどん増えては困るので、dermathologue の友人の la clinique(クリニック)へ連れて行きました。

l'anesthesie(麻酔)もできるけど、1時間かかると言われ、鬼母は sans hésiter (躊躇なく)「そのままやっちゃって」と答えてしまいました。でもルカは ”Qu'est-ce que vous me faites?!”(何するんだよ?!)といった顔で体をよじらせるものの、泣く気配はありません。結局10個あまりぶちぶち取ってもらいましたが、涙はゼロ。

でも最後は la salle d'attente(待合室)にあったミニカーを手放したくなくて、大泣きしながら la clinique を後にしました。我慢強いのか、鈍いのかは分かりませんが、我が家の次男坊、なかなかのツワモノです。
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