samedi dernier (先週の土曜日) は次男ルカの l’anniversaire de trois ans (3歳の誕生日) でした。3歳ともなると自分の l’anniversaire というものが分かるらしく、数週間前には、 突然 à table (食事中に)「ルカのお誕生日には『おめでとう』って言ってね」と可愛いことを言い出したり、« Je veux un vélo !» (自転車が欲しい!) と son cadeau (プレゼント) のリクエストをしたりしていました。
「ルカのお誕生日のケーキはどんなのにしようか?イチゴがたくさん載ってるのがいいかな?」と尋ねると、「うん、イチゴと、桃と、エビが載ってるやつがいい!」と自分の好物を全部言うルカ。当日は des fraises (イチゴ) が全面にたっぷり載っている un gâteau (ケーキ) を mon mari (ダンナ) が買って帰りましたが、周りの les fraises だけきれいに食べてしまうと、手を合わせて「ごちそうさま」をして、le reste (残り) は母にくれました。
我が家の息子達は2人とも甘い物より les fruits (果物) の方が好きで、毎回ほぼ同じことが繰り返されるので、次の l’anniversaire こそは une barquette de fraises (イチゴ1パック) を用意して無理矢理 des bougies (ろうそく) を立てようと思うのですが、やはり l’anniversaire は un gros gâteau (大きなケーキ) がないと寂しいですよね。
さて、「エビ」のことはフランス語で一言で表せません。というのも、通常むき身で売っていて de la salade (サラダ) にするような小さなエビは les crevettes, もう少し大きいのは les gambas や les langoustines, それよりもっと大きな、日本で言う伊勢エビは les langoustes, オマール海老はほぼそのまま、les homards です。このように、種類によって全然呼び方が違い、日本語の「エビ」のような総称が存在しないのです。
でも、同じ la carapace (殻) 仲間の les crabes (カニ) を一緒にして les crustacés と言ったり、もっと大雑把に les poissons (魚) 以外の海の食べ物をひとまとめに les fruits de mer と言ったりもします。les crustacés を辞書で引くと「甲殻類」と出ていますが、フランス人に « On va manger des crustacés ! » と言うと『わ〜ご馳走だ♪』と思われるのが普通で、日本人に「甲殻類を食べよう!」と言うのとは受け止められ方が少々違います。同じことを表す単語でも、使われ方や感覚が違うのは面白いですね。
ちなみに、エビ好きの息子達のために le lendemain (翌日) は日頃からお世話になっている親しい友人一家と tata (= tante, 伯母さん;母の姉。叔父さんは tonton = oncle ) を招いて手巻き寿司パーティをしました。エビよりも何よりも、好きな人たちに囲まれて大勢で食べるのが楽しかったようで、終始ご満悦でお腹も心も一杯の様子の2人でした。