今、le cousin de mon mari (ダンナの従兄弟) と sa femme (彼の奥さん) がフランスから遊びに来ています。un peu moins de deux semaines (2週間弱) の滞在で、しかも初めての日本、初めての l’ Asie (アジア) ということで、やれ le quartier chinois (中華街) だ、やれ鎌倉だ、やれ浅草だと、毎日忙しく観光しています。
そして、昨日の朝、sa femme から、
« Je voudrais voir le Mont Fuji. » (富士山が見たいの。)
とリクエストがありました。やはり、日本と言えば、フジヤマなんですねえ。
ce week-end (今週末) の予定は京都観光なので、
« Tu pourras le voir du Shinkannsenn. » (新幹線から見えるよ。)
と言ってみましたが、そんなんじゃ、満足できない様子。この時期、お天気が良いと、家の近くの公園からも頭がちょこっと見えることがあるんですけどね。やはり une carte postale (絵葉書) みたいなのが見たいのでしょう。お風呂屋さんにでも連れて行ってみましょうか。
さて、フランス語で「山」は la montagne ですが、「富士山」のように「〇〇山」という時には、le mont 〇〇 と言います。例えば、le guide Michelin (ミシュランガイド) にも掲載され、les touristes étrangers (外国人観光客) も大勢訪れるようになった 高尾山 は le mont Takao と言います。子供達と先日行ってきましたが、le mont Fuji が綺麗に見えました。
ちなみに、les marrons (栗) のお菓子、le Mont-blanc (モンブラン) の mont もこれです。les marrons のペーストがモリモリの感じを le plus haut sommet d’Europe (ヨーロッパ最高峰) に見立ててついた名前らしいですが、blanc は白、つまり「白山」という意味なのです。
この頃は「紫芋のモンブラン」や「イチゴのモンブラン」なるものもお見かけすることがありますが、
「これじゃ、le mont-violet、le mont-rose でしょっ!」と心の中でツッコミながら、美味しくいただいております。
キャットフードや、コーヒーなどの商標で mon が使われていますが、こちらは「私の」を意味する所有形容詞なので、混同しないように気をつけましょう。
したがって、「私のモンブラン食べないで!」は
« Ne mange pas mon Mont-blanc ! »
と、なります。自分のデザートを取られそうになって、悶々とする感じが出ますね。