長男トマが l’école primaire (小学校) に通い出してもうすぐ2ヶ月になります。実は私が le poignet gauche (左手首) に la fêlure (ひび) を入れてしまった trois semaines plus tard (3週間後)、今度はトマが un toboggan (滑り台) から落ちてやはり le bras gauche (左腕) を派手に骨折してしまいました。もうずいぶんよくなり、2人で仲良く la rééducation (リハビリ) の体操をしています。
ようやく少し l’école にも慣れた頃だったので可哀想でしたが、給食の時に周りの子達が son pack de lait (牛乳パック) を代わりに開けてくれたりして、des copains (友達) も増えたようなので、悪いことだけでもないようです。あともうしばらく le sport (体育) は見学ですが、思い切り la cour (校庭) を走り回れる日が親子共々待ち遠しいです。
そんなこんなで、母としても l’école での様子が気になり、今月半ばに、授業参観週間といって保護者が自由に les cours (授業) を見学できる1週間があったので、エフィがお休みの lundi (月曜日) に行ってみることにしました。国語の授業に合わせて行ったのですが、なんと、その日は l’entrainement de secours (避難訓練) があるとのことで、早々に授業を切り上げて、la maîtresse (先生) が説明を始めました。
「今日の避難訓練は、スズメバチが入って来た時の訓練です。」
la guêpe (スズメバチ) ? エラい maniaque (マニアック) な訓練をするもんだと思いながら聞いていたら、どうやら la guêpe とは、un individu suspect (不審者) のこと。「ふしんしゃ」という言葉がまだ子ども達には難しいからか、校内放送を流す際に当の不審者にも聞こえてしまうからか、それともまだ不審かどうか判断出来ない時点で「不審者」という言葉を使う訳にいかないからか、などと考えているうちに、「今、スズメバチが6年2組に侵入しました」というアナウンスが聞こえてきました。
ビビリやの不審者なら、本当に une guêpe が入って来たのかと思って逃げてしまうかもしれませんね。そんな効果もあるのでしょうか。la maîtresse が内側からカギをかけて、少々緊張感の漂うクラスで「イマドキの避難訓練ですね」と、思わず居合わせたお母さんと話していると、今度は「スズメバチを捕獲しました」というアナウンス。子ども達と一緒に講堂に避難し、校長先生のお話や、実際に以前勤務されていた l’école で不審者に侵入された経験のある先生の話を聞いてきました。
それにしても、私が生まれ育った富山にはほとんど le tremblement de terre (地震) もないので、子どもの頃にやった l’entrainement de secours といえば、en cas d’incendie (火事の場合) のみ。防災頭巾すら被ったことがありません。
la guêpe 対策の l’entrainement をやって下さることに感謝をしつつも、そんなことをしなくても良い安全な世の中で、子ども達にはのびのび育って欲しいものだと切に願った朝でした。