le réveil:目覚まし時計


子どもができてから必要なくなったものと言えば、le réveil です。朝は必ずどちらかに起こされてしまうからです。なぜか二人とも休みの日になると普段よりも早い時間にぱきっと目を覚まして、 «On joue au train?»(電車で遊ぼう) だの «J’ai faim.»(お腹が空いた)だのと言って起こすので、なかなか la grasse matinée(朝寝坊)はさせてもらえません。もうすぐ les vacances d’été (夏休み) 。la grasse matinée をするかわりに、la sieste (お昼寝) を楽しもうと思います。さて、この le réveil という言葉は réveiller (目を覚まさせる、起こす) という動詞から来ており、le réveille-matin (matin=朝) を省略したものです。たいてい複合語が省略されると、後ろの単語だけ消えたりするものですが、なぜか最後の -le も略されて le réveil と短くなってしまっているのが面白いですね。ちなみに le réveille-matin は Antoine Redier という19世紀のフランス人 horloger (時計職人) の une invention (発明) らしいです。昔の人は le réveil がなくても、le chant du coq(雄鶏の鳴き声)や les cloches de l'église (教会の鐘) を聞いて早起きをしていたのでしょうね。今では le portable (携帯電話) を le réveil として使っている人も多いようですが、Antoine さんがタイムスリップしてきたら、びっくりされることでしょう。
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