croque-mitaine


すっかりご無沙汰してしまいました。早いもので la mort de ma mère (母の死) からもうすぐ2ヶ月半が経ちます。あんまり悲しみに暮れるヒマもないくらい、子ども達とエフィの狭間で過ごす日常は慌ただしく、特に ce printemps (今春) は6歳になる le fils aîné (長男) の卒園と入学というビッグイベントがあったりして、いつも以上にバタバタと暮らしております。
カオナシ
さて、les parents (親) が忙しい時に限って les enfants (子ども) は言うことを聞かないものですが、そんな時には第三の権力(?)に頼るご家庭も多いかと思います。
私の友人・知人達の中には、le portable (携帯) になまはげや天狗、 le voyage de Chihiro「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」の l’image (画像) を télécharger (ダウンロード) して、印籠代わりにしているのもいますし、今では「鬼から電話がかかってくる」という子育て用 une appli (アプリ;une application の略) もあるそうです。

フランスにももちろん、言うことを聞かない子どもをビビらせる存在がいます。その名は le croque-mitaine。 croquer は「カリカリ噛む、かじる」と言う意味の動詞、mitaine は手袋のことで、妖怪や鬼の類いとは何の関係もなく、少し調べてみたのですが、何故そんな名前で呼ばれているのかは un mystère (謎) です。 

 我が家では、長男トマは天狗さんのお力を借りて育てましたが、3歳になる次男のルカは、母の帰りが遅い日が多く papa に育てられているということもあり、最近この le croque-mitaine が登場することがしばしば。« Je vais appeler le croque-mitaine ! » ( le croque-mitaine を呼ぶぞ!) の一言で、あら不思議、何でも言うことを聞いてくれるので助かってます。
croque-mitaine

ところが先日の le dîner (夕食) の時のこと。トマが、大好きな les petites tomates (プチトマト) を最後に食べようとお皿に取っておいたところ、ちょっとよそ見をした隙に、どうやらルカが横から食べてしまった様子。
トマが « Papa, où sont mes tomates ? » (パパ、ボクのトマトはどこ?) と半泣きで聞くので、ルカの顔を見ると、涼しい顔をして « C’est pas moi. C’est le croque-mitaine ! » (ボクじゃないよ。le croque-mitaine だよ!) 

我が家の次男、だんだん賢くなっております・・・。

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