l’herpès




l’herpès:ヘルペス
ようやく la grippe (インフルエンザ) が治ってきて、子ども達のお世話ができるようになった頃、長男トマの唇の両側がやけに荒れているなと思ったら、やはり la crèche (保育園) でも「何だか痛そうです。お医者さんに診てもらった方が・・・」と la maîtresse (先生) のコメント。
 « J’ai mal au ventre.» (お腹痛い) とも言うので、le lendemain (次の日) かかりつけの la pédiatre (小児科医) のところへ行くと、l’herpès (ヘルペス) かもしれないから、le dermatologue (皮膚科) で診てもらえとのこと。その足で近所の chez le dermatologue へ行ったら、やはり l’herpès で、感染力が強いため、しばらくは登園禁止と言われてしまいました。兄弟がいるならお風呂やタオルは一緒にしないこと、甘いものや辛いものは食べないように、などと注意を受け、 l’ordonnance (処方箋) を持って à la pharmacie (薬局) に行き、待っている間にしばらく欠席する旨を伝えるため la crèche に電話すると、「ちょうどよかったお母さん。ルカくんお熱が出ています」やれやれ、一難去って今度は二難、ため息が出そうになりましたが、l’herpès は le stresse (ストレス) や la fatigue (疲れ) も発症の引き金になるとのことで、母が寝込んでいる間、離れて寝かされていたことも一因かもしれないと思うと、子ども達が愛おしくなりました。
 口の周りに de la pommade (軟膏) と des pansements (絆創膏) を貼られてしょぼぼんとしているトマを元気付けようと「帰りにコンビニでプリン買って行こうか?」と言うと、「甘いものは食べちゃダメってお医者さんが言ってたよ」とトマ。それぞれ約1時間待ちの la clinique (診療所) をハシゴして、 la pharmacie で薬をもらった頃にはすでに midi (お昼) 近かったので、お弁当屋さんで「ドラえもんランチ」なるものを買って帰ったのですが、よりによって le dessert (デザート) にプリンが付いていました。「これお母さんにあげる。トマのデザートはヨーグルトにするね。お砂糖じゃなくて、きな粉かけて。」 うっかり者の母にしっかり者の息子をあてがって下さった神様に感謝しつつ、 ドラえもんプリンを食べました。
その翌々日、辛い物もダメなので大好きなカレーも我慢しているトマが不憫で「治ったら美味しいもの食べようね。何がいい?」と訊ねると、「ドラえもん弁当。プリンも食べる。」
完治したら特大のプリンを作ってやろうと思います。



la grippe


la grippe:インフルエンザ 
J’ai attrapé la grippe.(インフルエンザに罹りました)。 la semaine dernière (先週) は何だかずっと le manque de sommeil (睡眠不足) で、なんとなく la fatigue (疲れ) を感じていたのですが、vendredi soir (金曜の晩) それが des frissons (悪寒) と le mal de tête (頭痛) に変わり、samedi matin (土曜の朝) には de la fièvre (発熱) に。chez le docteur (お医者さん) に行ったら、「ちょっと痛いけど絶対動かないでね」と言われ、何やら綿棒と針金のコラボみたいなものを鼻からぐりぐりを入れられ、待つこと10分、「ほら、くっきり出てますね。A型」と、まるで妊娠検査薬を前におめでたを告げるようになぜかニコニコと言う docteur。こんな患者を毎日マスクもせずに診察してぴんぴんしているあなたが打っている la vaccination (予防接種) は通常の3倍の威力なのですか?来年は是非私にもそれを打って下さいと、詰め寄りたくなりましたが、そんな元気もなく、「熱が下がっても咳がひどくなって肺炎になっちゃう人もいるから、咳が出たらまた来て下さいね〜お大事にどうぞ〜」と送り出されました。そもそも、この仕事を始めてからはだいたい毎年 la vaccination を受けているのですが、今シーズンはなぜかうっかり受けそびれてしまっていたのも大きな敗因。子ども達の la crèche (保育園) で流行り始めてからは、毎日いつ来るかいつ来るかと心配で、気持ち的にもう負けていました。
予防にはうがいと手洗いが大事です
ヨレヨレと家に帰り着いた頃には la fièvre は39,2 ℃、体がバラバラになるのではないかと思うような痛みが全身に。高熱は lundi matin (月曜の朝) まで続きました。最近 de la fièvre くらいで l’ambulance (救急車) を呼ぶ患者がいると社会問題になっていますが、一人暮らしで近くに頼れる人もなく、コンビニもなくてしかも一文無しだったら l’ambulance を呼びたくなる気持ち、分からなくもないなと朦朧とした頭で思いつつ、襖の向こうで子ども達の世話と家事を引き受けてくれている mon mari (ダンナ) に改めて感謝。幸い子ども達にもうつっておらず、クラスの友達も何人か欠席しているトマは「le gargarisme (うがい) と手洗いちゃんとしなかったの?」とエラそうな口を利いてはみたものの、お手洗いなどで起きる度に「お母さんのことずっと心配してるよ。早く元気になってね!」と、タミフル並みの効果を発揮する優しい言葉をかけてくれます。ルカも母の異常なグッタリ度に何かを察しているらしく、顔を見ると「Maman !」とニコニコ寄って来そうになりますが、手で制するとそれ以上近づいては来ません。隔離されて寝ているので、1人でゆっくり眠りたいという積年の夢(大げさですが、切実でした・・・)も叶い、このまま卒乳もできそうで、思わぬ la grippe の恩恵に感謝です。

さて、子どもの頃の話は分かりませんが、今回がもしかしたら人生初の la grippe です。でも、大学4年の la fin d’année (暮れ) にやはり数日 une grosse fièvre (高熱) を出したことがことがあり、今思えばあれは la grippe だったのかもしれません。 当時は一人暮らしで、chez le docteur にも行かない私を心配して友人がお見舞いに来てくれたのですが、des médicaments (薬) と一緒に「飲む前に何か食べた方がいい」と言って、近所のお総菜屋で買ったと思われる、du riz (ご飯) とメンチカツを持って来てくれたのです。行為自体は涙が出るほどありがたかったのですが、39℃台の grosse fièvre がある時には何と言っても「おかゆさん」や、願わくば柔らかめにゆでた「けんちんうどん」などを頂きたいもので、メンチカツを見た時には目眩がしそうになったのですが、その後の関係に支障をきたさぬよう、お礼を言って少し食べた後 les médicaments を飲んで、今にも暴れ出しそうな胃袋を休めるべくすぐに横になりました。20年程前のことですが、今でも une grosse fièvre を出すと、あのメンチカツの味を思い出します。

Saint-Valentin


今日は le 14 février, la Saint-Valentin です。日本ではすっかり女性が男性に des chocolats を贈る日として定着し、職場で配られる義理チョコや、最近では友達同士で贈り合う友チョコや自分へのご褒美チョコなんてのもあるそうで、la Saint-Valentin は l’économie japonaise (日本経済) をかなり活性化するほどの行事になっているようですね。

Wikipédia でも、日本の le coutume (習慣) として « chocolats de la destinée » (destinée : 運命、宿命), « chocolats de courtoisie »(courtoisie : 礼儀) « chocolats de l’amitié »(amitié : 友情) が紹介されていました。妙な国だと思われていることでしょう。« chocolat de récompense » (récompense : ご褒美) も加筆してみましょうか。

さて、France では la fête des amoureux, 恋人達の日として祝われ、des couples (カップル) で au restaurant (レストラン) に食事に出掛けたり、 des cadeaux (プレゼント) を贈ったりします。日本と違うのは、le cadeau は男性から女性に贈られるという点と、les chocolats  よりも、des bouquets de fleurs (花束) や du parfum (香水), des bijoux (アクセサリー) などが選ばれるということ。

ホワイトデーももちろんありませんし、放課後に校庭でモジモジしながら la déclaration d’amour (愛の告白) をしている lycéenne (女子高生) なんてのもいません。そんなの、このご時世、日本でも絶滅したかもしれませんね。その代わり、フランスでよく見かけるのはこっちが恥ずかしくなるようなキスシーン。どこかで読んだのですが、le baiser (キス) は元々人間同士が、相手の気分や健康状態などを判断するために l’odeur (匂い) を嗅ぎ合っていたのが始まりだとか。ロマンチックな日に、こんなネタですみません。

le soja


soja :大豆
昨日は節分で、aujourd’hui (今日) から le calendrier (暦) の上では le printemps (春) だそうですが、日本も la France も la vague de froid (寒波) の影響で、まだまだ un froid de canard (厳しい寒さ) が続いていますね。でも子どもは風の子、息子達が通う la crèche (保育園) では、hier (昨日) この寒さの中、外で元気よく豆撒きをしたそうです。その晩遅く帰宅すると、家の前でじゃりっと何かを踏みつぶす感触が。豆撒きをしたんだな、と中に入ると、小オニが2匹平和な寝息を立てておりました。

さて、撒いた豆はもちろん大豆、フランス語では le soja と言います。フランス人は意外と豆好きですが、よく食卓に上るのは、les petits-pois (グリーンピース) や les haricots blancs (白インゲン), les fèves (ソラマメ), 付け合わせと言えば les haricots verts (サヤエンドウ), 名前が面白いのは les mange-tout, mange は食べる、tout は全部という意味で、サヤも中身も全部食べるサヤインゲンのこと。
珍しいところでは les lentilles (レンズ豆) や le pois chiche (ヒヨコ豆) なんかも食べます。de la viande (お肉) と煮込んだり、de la purée purée (ピュレ) にしたりと食べ方は様々ですが、あくまでも塩味で、日本のように甘い味付けにはしません。お土産などで、あんこの入った和菓子などを持っていった場合、うっかり «C’est une pâte de haricot rouge.»(小豆のペーストです) なんて説明したら、 «Euh…je n’ai pas très faim...» (あんまりお腹が空いてません) とか、«Je suis allergique au haricot...»(小豆アレルギーです) などと適当な言い訳を並べて食べてもらえない可能性大です。

フランスにも un gâteau de riz といって、ご飯でできたプリンのようなものがあり、ご丁寧にカラメルソースまでついているのですが、私も初めて見た時には「うへ〜勘弁して」と思ってしまいました。 un préjugé (先入観) を捨てて食べてみると美味しいのですが、フランス人にとって甘いお豆は、日本人にとって甘いご飯ほどの抵抗感のようです。なので、«C’est une pâtisserie traditionnelle du Japon.» (日本の伝統的なお菓子です) くらいの説明にして、まずは食べてもらいましょう。

le soja については、豆そのものを売っているのを見たことはありませんし、食べる人にもお目にかかったことはありませんが、la sauce de soja (醤油) は一般家庭にもかなり普及しており、les pousses / germes de soja (もやし;pousse, germe = 芽) は瓶詰めや缶詰だけでなく生のものも le marché (市場) や le super-marché で買えます。
お豆腐も bio (有機) 食品を取り扱っている売り場やお店では見かけるようになりました。mon mari (ダンナ) を始め、日本に住んでいるフランス人は枝豆も納豆も好きな人が多いので、そのうちフランスでヒットするかもしれませんね。老後はフランスの la campagne (田舎) で枝豆栽培というのもいいかも・・・?  
lentilles 
pois chiche

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