le zona:帯状疱疹



数日前から、ルカの le ventre (お腹) や le dos (背中) に赤い des boutons (吹き出物) ができていたのですが、こんな時期にとびひでもないだろうし、虫さされにしては妙だと様子をみていたら、des boutons はボリュームを増し、しかもどんどん広がってしまいました。さすがに心配になり chez le dermatologue (皮膚科) に連れて行ったところ、le docteur は「まあ、こんな小さいのに珍しい。」なんと診断は帯状疱疹。la princesse (皇太子妃) 雅子さまが罹られたことで有名ですが、体内に潜んでいる la varicelle (水ぼうそう) の le virus (ウィルス) が悪さをする皮フの la maladie (病気) です。フランス語では何と言うのだろうと調べてみたら ”le zona” でした。「帯」を表すラテン語から来ているようですが、「地帯」や「区域」を表すカタカナ語「ゾーン」はすっかり日本語になっていますね。ところで、この病気、la varicelle にかかったことがある人は誰でも発症する可能性があり、 le stresse (ストレス) や la fatigue (疲労) が引き金になることが多く、しかも比較的年配の方が罹りやすいとか。le lotus (レンコン)のきんぴらや l’aubergine (ナス) の浅漬けが好物と、食の好みも渋めのルカですが、実態は幼児の皮をかぶった疲れ果てたオヤジなのかもしれません。お世話をする気が失せるような想像はやめておきましょう・・・。

encourager:応援する



samedi dernier (先週の土曜日) は子ども達の la crèche (保育園) の la fête du sport (運動会) でした。
malheureusement (残念ながら) 朝から la parapluie (傘) を差せないほどの強い雨風でしたが、le matin (午前中) はお隣の le collège (中学校) の le gymnase (体育館) で、l’après-midi (午後) は雨があがったので le terrain de sport (グラウンド) で元気に走ったり踊ったりする子ども達を見ることができました。
お決まりの徒競走や玉入れ、組み体操、親子競技などの他、年中・年長クラスは月に2回剣道の練習があるので、年長クラス、ひかり組になると袴姿に竹刀を持って、デモンストレーションも行います。
また、ひかり組のリレーの前に、年中クラスのこだま組がひかり組を encourager (応援する) という競技(?)もあります。
数週間前からトマ達こだま組は、この応援に使う les drapeaux (旗) や le poignet (手首) につけるヒラヒラ(何と言うのか、日本語でも分かりません)を du papier journal (新聞紙) や荷造り用のビニール紐などで一生懸命作っていました。

当日、参加できなかった父親に、そのヒラヒラは何かと聞かれ、トマが答えたのは、«C’est pour aider la classe de HIkari.» 。ひかり組を「応援する」ためのもの、と言いたかったのですが、encourager という単語を知らなかったので、aider =助けるという単語を使って説明したのです。
トマにとって「応援」は助けることなんだなと、なんだか心が暖かくなり、こんな小さな子ども達にも応援を競技として採り入れている la crèche に改めて感謝の気持ちを抱きました。

lever la main:手を挙げる



来月2歳になる次男ルカが、ぼちぼち話すようになり、かなり人間らしい la réaction (反応) もするようになりました。なかでも特に mignon (かわいい) のが、「たかむら るか 君」と呼ぶと、「は〜い」(フランス人らしく、h は薄めの発音で「あ〜い」に近い) と lever la main (手を挙げて) 返事をすることです。 相変わらず la tétée (授乳、おっぱい) が大好きなので、「パイパイ小憎さん」と呼んでも、「は〜い」と、口がふさがっているので手だけで返事をしてくれます。ces derniers temps (最近) トマと一緒に楽しんでいるのが「〜な人」で、par exemple (例えば)「パン好きな人」「お腹空いた人」「公園に行きたい人」などと言っては、ルカに「あ〜い」をやらせています。さて、これをフランス語でやると、 «Qui est-ce qui aime le pain?»(パン好きな人は誰?)«Qui est-ce qui a faim?» (お腹空いた人は誰?), «Qui est-ce qui veut aller au parc?» (公園に行きたい人は誰?) という風に les phrases interrogatives (疑問文) にするほうが naturel (自然) です。ところで、ルカが私達が言っていることをちゃんと理解して返事をしているとは思えず、probablement (おそらく) 最後の音に反応しているのだろうと、pour voir (試しに) 「昭和天皇ヒロヒト」と言ってみたら、やはり「あ〜い」とやってくれました。le crime de lèse-majesté (不敬罪) にあたるでしょうか。

pain frais:焼きたてのパン



ついに、une machine à pain (ホームベーカリー) を買ってしまいました。前々から気になっていたのですが、la cuisine (台所) にはすでに大きな un four à micro-ondes (オーブンレンジ;それこそ、パンも焼けるようにと大きいのを買ったのですが、もっぱら「チン」専用です・・・) が鎮座しているので置く場所も限られているし、結構 compliqué (ややこしい) 印象があったので、ずっと hésiter (躊躇) していました。

しかし、先日こちらもようやく un membre (メンバー) になったコストコで、une démonstration (実演) をやっており、食べてみたら意外とおいしく、しかもたったの¥7,980!今まであんまり乗り気ではなかった mon mari (ダンナ) もその場で « Quand on achète du pain à Kobeya, ça coûte...»(神戸屋でパンを買うと・・ ) と un calcul (計算) を始め、2ヶ月で rentable (元がとれる) と言い出し、思わず、3kilos の de la farine (小麦粉) と一緒に買ってしまいました。

勝手が分からない初回こそ失敗したものの、2回目からは結構おいしく焼け、先日のトマの l’anniversaire (誕生日) には du pain frais (焼きたてパン) で des sandwichs (サンドウィッチ) パーティをしたら、トマは « C’est le meilleur pain du monde! » (世界で一番おいしいパンだ!) と大喜びでした。

調子に乗って、次の日も 2 heures du matin (夜中の2時;フランス語では du matin (朝の) 2時と言います) に目が覚めたので、ついでに de la farine, de la levure (イースト), du sel (塩) だけで作る du pain à la française (フランス風パン) を「♫朝一番早いのはパン屋〜のおばさんっ♪」と歌いながら仕込んでみました。
翌朝はぷ〜んと du pain frais (焼きたてパン) のいい香り。まわりは croustillant (カリカリ) 、中は moelleux (ふんわり) のおいしいパンができました。ce week-end (今週末) はトマが好きな des raisins secs (干しぶどう) 入りにチャレンジしてみようと思います。

la philosophie:哲学


久しぶりに、映画を見てきました。「小さな哲学者たち」 http://tetsugaku-movie.com/ というフランス映画で、パリから60キロほど南東にある街の l’école maternelle (幼稚園) で実際に行われた、4歳から6歳の子ども達に la philosophie の des cours (授業) をするという un projet (プロジェクト) の un documentaire (ドキュメンタリー) です。まだまだ自分の気持ちも上手に言葉では表せないような子ども達が、 «l’amour»(愛) «la mort»(死) «la peur»(恐れ) «la liberté»(自由) «la richesse»(豊かさ)などという、大人にとっても難しいような un sujet (テーマ) について考え、彼らなりの言葉でそれを表し、次第に他の子の意見を聞いてそれに賛同したり、反論したりできるようになっていく姿は、impressionnant (感動的) でした。相手と同じ意見の時は、 «Je suis d’accord avec (人), parce que ...» (私は〜の意見に賛成です。なぜなら・・・)、反対意見の時は «Je ne suis pas d’accord avec (人), parce que ...» (私は〜の意見には反対です。なぜなら・・・)という風に、ちゃんと un débat (議論) になっており、la maîtresse (先生) の指導力に感服です。親として、教育者の端くれとして、いろいろ考えさせられました。折しも今日はトマの5歳の l’anniversaire (誕生日)。私も母親になってようやく5歳です。トマの成長に比べると、親としての進歩は・・・?「小さな哲学者たち」の原題は «Ce n’est qu’un début»「それは始まりに過ぎない」という意味です。私達親子の成長も始まったばかり。明日からまた元気にがんばります。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...