chauve-souris:コウモリ

ある日の petit-déjeuner (朝食)の時のこと。のんびりコーヒーを飲みながらmamieと話している tonton Arno(パパの弟のこと。tonton はoncle(おじさん)の幼児語)の頭の上にパパがルカ(次男1歳)を載せました。するとArnoが «Enlève-moi cette chauve-souris!»(このコウモリをどけてくれ!) と 言いました。特に深い意味はなかったのですが、トマがこの une chauve-souris という言葉がとても気に入ったようで、それ以来意味もなく «une chauve-souris!» と言ってゲラゲラ笑っています。 それにしてもコウモリさん、chauve (ハゲた)souris(ネズミ)って、ひどい名前をつけられたものです。確かに顔はネズミっぽくて、毛も羽もありませんが、キーキーいつも怒っているのは、この名前が気に入らないのかもしれませんね。 

le séisme

le séisme :地震
地震というと、 «le tremblement de terre» と習いますが、こちらでは «le séisme du Japon»と報道されている方が多いです。意味は同じですが、こちらの方が少し学術的な言い方のようです。時間、紙面が限られているので、なるべく短い言葉の方が好まれるということもあるのでしょう。ちなみに余震は une réplique です。言い返す、反撃する、複製するという意味の動詞 répliquer の名詞で、美術の世界での複製レプリカも同じ単語です。我々人間は大きな自然災害に対し、反撃どころか、言い返す言葉もありませんね。これを機会に社会全体が価値観などを見直すことができると良いのにな、とささやかに願っております。

dormir à poings fermés:ぐっすり眠る

大はしゃぎで mémère (曾祖母;「おばあちゃん」の古い言い方) の家の庭でシンケンジャーやウルトラマンごっこをして走り回っていたトマ(長男4歳)。昼寝もしないで遊んでいたので、案の定帰りの車の中で眠りこけてしまいました。祖父母の家に着いてもまだ目が開かないので、そのままベッドに寝かせておきました。その様子を見に行ったmamie(祖母)の一言。 «Il dort à poings fermes!» poing はこぶし、げんこつのこと。目だけでなく、手までぎゅっと結んで眠っている、というイメージでしょうか。口は開いていましたが・・・。

le rapatriement

le rapatriement:本国送還、引揚げ
今回の東日本大震災では、フランス政府が «l’avion de rapatriement» まで出して日本に長期・短期問わず滞在するフランス人達に帰国を促しました。la patrie は祖国、母国、本国のこと。そこを離れるのは s’expatrier、そしてまた引き揚げて本国に帰るのは se rapatrier です。そんな我が家も先週フランスにやってきました。私にとっては l’expatriation. なぜかこちらは語尾が -tion ですね。フランス語のやっかいなことろです。ともあれ、le rapatriement の日を楽しみにしつつ、フランスからちょっとした一言を紹介していこうと思います。    

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